前向きに

産経新聞の記事が岩手県民から総スカン?行動意欲をあおる報道の仕方に疑問の声!

感染者ゼロ。盛岡市内

自粛生活が続き、ストレスMAXな方もいれば逆にこの時とばかりに「おうち時間」を満喫している方もいらっしゃるでしょう。

ネットでは「コロナ疎開」なんて言葉も話題となり、筆者が住む地方都市でもキャリーバッグを引いて駅から出てくる”それっぽい人”を見かけるようになりました。

「首都圏から移動してきた」というだけで差別的な見方をするのは好ましくありませんが、医療体制が脆弱な地方に住む人々が「コロナ疎開」に対して警戒してしまうのも無理はないでしょう。

これまで「感染者ゼロ」をキープしてきた鳥取や島根でも感染者が出てしまい、感染者が出ていないのは唯一、岩手県だけとなっています。

なぜ岩手県では感染を抑えられているのか?

また、メディアの報道に対する地域住民の方の意外な声について見ていきます。

岩手だけがナゼ?特別な対策をしているの?

筆者も東北出身者なので実感としてよくわかりますが、東北(仙台は除く)はいわゆる「三密」になるようなシチュエーションが非常に少ない!

ほとんどが車社会なので、東京のように「毎日、満員電車に揺られて通勤している」という方はほぼいないでしょうし、特定の商品を求めて人が行列を作るということもほとんどありません。

コチラの記事↓↓にもあるように、そもそも人口密度が低い!簡単に言えば「広いのに人がいない」、だから感染が広がりにくいというメリットがあるのでしょう。

産経新聞が報じた内容を見てみます。

「普通通りの春を迎えている」。盛岡市近郊に住む主婦(39)は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での生活ぶりをこう語った。

3月中はほとんど休みだった中学生の子供2人は、一斉休校が続く首都圏や関西圏とは違い、4月6日に新学期が始まると毎朝、学校に通っている。授業も通常通り夕方まで行われ、部活動でも何の制限もなく練習をこなしているという。

大型スーパーでもドラッグストアでもマスクは品薄状態が続くが、街ではマスクをしていない人を多く見かける。3月中旬に一度だけトイレットペーパーの買い占めも起きたが、それ以降は普通に買えるようにもなり、特に困ったことはない。ほかの食料品の品ぞろえも豊富で、レジでも前の人や後ろの人と間隔をあけて並ぶこともない。

「そもそも、住んでいる地域では(感染リスクが高まる密閉、密集、密接という)『3密』の場所や機会がほとんどない」(主婦)。岩手県の面積は47都道府県中、北海道に次いで2位と広く、1平方キロメートル当たりの人口密度の小ささは83・8人とやはり2位。「3密」があるのは「ボウリング場やカラオケのような娯楽施設か居酒屋、スナックぐらい」という。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200412-00000511-san-hlth

このほか、実は「中国本土からの観光客が他県に比べて少ない」という理由も考えられます。

日本での感染拡大は、春節の時期(1月後半)に中国から多くの観光客が来日したのが引き金になったという説がありますが、岩手は中国本土よりも台湾からの観光客が多いのだとか。

台北~花巻空港を結ぶ直行便があるというのがその理由の一つとして考えられます。

また、

  • 東京まで新幹線の往復が3万円以上で、おいそれと遊びには行けない
  • まじめな県民性で手洗いを励行しているからだ

こういったことも感染抑止に効いているのではないか?と上記の記事では分析しています。

「単に検査数が少ないからでは?」という指摘も・・・

一方で、「単にPCR検査をしている数が少ないだけで、実際はもう感染者がいるんじゃないか?」という指摘もあります。

ただ、県民が問い合わせる理由は異なる。「PCR検査の実施件数が少ないのが理由ではないのか」というのだ。

事実、感染の有無を調べるPCR検査は10日現在で136件と全国最少。最後まで「感染者ゼロ」を争った鳥取県、島根県の対人口比検査実施件数と比べてもそれぞれ5分の1、5分の2程度に過ぎず、いずれも感染者数が2ケタ台の宮城県(660件)、秋田県(491件)、青森県(313件)の実施件数と比べても各段に少ない。

「単に検査体制が十分に整備されていないからではないか」という疑念はある意味もっともにも見えるが、岩手県側は「必要な検査は行っている」と真っ向から否定する。

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200412-00000511-san-hlth

確かに、近隣の件に比べると圧倒的に検査数は少ないですね。

しかし、それは岩手に限らず全国的に言われていること。

森三中の黒沢さんも言っていましたが、検査をしてもらうには相当高いハードルがあるようなので、日々発表される「感染者数」を鵜のみにするのは危険かもしれません。

岩手であっても、「感染者がゼロだから大丈夫」と楽観視することはできませんね。

報道の在り方に疑問!地域住民はこう感じている

産経新聞が報じた内容について、ヤフコメで気になる書き込みを見つけたのでご紹介します。

この記事にマスク売れ残りがあると書いてあるけど、どこ行っても全く売ってないし。
むしろ朝から並んでるとこばかりだし、自分自身1ヶ月以上買えてない。
マスクしてない人が多いと書いてあるが、仙台よりしてる人が多いと感じる。
仕事柄、結構仙台に行くけど仙台のほうが出歩いてる若い人多いよ。

デタラメな記事を書かないでください。
地元人より

適当な記事を書かないで欲しい。
マスクは、国道沿いじゃなくても
どこに行っても売ってない。
マスコミの記事は、あまりにも適当過ぎる。
同じく地元民ですが、本当にこういう記事は迷惑甚だしい!
不愉快極まりないですね!
感染者が出ないように、子供たちの日常を壊さないように、という思いで週末は外出しないし、平日の買い物も1週間に一回にして、ストレス溜めながら生活しています。
みんな同じ方向を見て堪え忍んで踏ん張る時ではないですか?
マスコミは足を引っ張り、あげあしをとって、何がしたいのですか?
実家が岩手ですがマスク売れ残ってなんかいないしみんな不安の中で外出自粛してます。高齢者多いんだから。
いい加減すぎる記事。腹立たしい。

・・・報道するメディア側としては「岩手はスゴイ!」とたたえる気持ちがあったのかもしれませんが、逆に地元民からは反感を買っている状態。

同じようなことは鳥取県でも見られ、「テレビで鳥取は感染者ゼロだと報じられたから観光客が増えて大迷惑」というコメントを寄せていた方もいました。

東京都と国の間で、休業要請をする基準について考え方の食い違いがあったことが注目されていますが、「東京都の休業要請を強めることで人が他県に流れてしまうことを恐れたため、安倍首相は決定に慎重になっていた」という説もあります。

「肉眼では確認できない」というウィルスの特性上、私たちはもっと「人の流れ」に注意しなければいけないのでしょう。

「密閉」「密集」「密接」=「三密」を避けるだけではなく、「流れ」にも気を配って今は本当に行動を慎むべきですね。

メディアは、人の行動意欲をあおるような報道をしないように配慮して欲しいと思います。(朝から「東京駅で一番売れたパン」とか特集するのはやめたほうが良さそうですね。。)

まとめ

この記事については、「削除すべきだ」と指摘する地元民もいて、総スカンを食らっているような状態。

人々がいつになく情報に関して敏感になっている今は、よかれと思って取り上げた物や場所に人が殺到してしまいます。

本当に「岩手スゴイ!」という気持ちがあるのであれば、あえてそっとしておいてあげるのが思いやりであり”愛”なのかもしれませんね。

筆者もこんな記事を書いているので他人様のことをあまり強くはいえないのですが・・・。

岩手が今後も「感染者ゼロ」をキープできるように遠くから祈っています。

コロナ疎開は、疫学的に見ても人間関係的に見てもとてもリスクが高い行動なので絶対に止めましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。